update:2020.08.2 BLOG
川上村産 サマープリンセスのウェディングケーキ
自然豊かな信州川上村で採れる希少な国産夏いちご
標高1000m以上の高原が広がる信州西南端の地、川上村。この土地は昼間と夜間の寒暖差が大きく、
夏でも平均気温が20度前後で寒冷な気候です。また千曲川の源流が流れているので水は綺麗で豊富にあります。
その特色を生かして高原レタスを日本一生産していることで有名ですが、見渡す限りレタス畑の中に
レタスと同じように川上村の特色を生かして夏秋のいちごを栽培している農家さんがいらっしゃいます。
夏秋いちごとは初夏〜11月位までにかけて収穫できるいちごのことを言います。
一般的に日本のいちごの旬は12月〜5月の終わりくらいになり、その期間は国産いちごの生産数も多いですが、
それ以降の夏から秋にかけては国産いちごの生産数はガクッと下がります。
なぜかというと、いちごはハウスの中で水耕栽培で育てるのが主流なのですが、夏は気温が高いのでハウスの中はサウナ状態でとてもいちごを育てられるような環境ではありません。夏いちご(夏場に取れるので夏いちごと言ったりします)を栽培できる環境が少なくなるので生産数が下がってしまいます。他の理由として冬いちごと比べて味が少し劣ってしまうため、一般家庭での消費が少なくなり生産する農家さんがいないというのがあります。
なので夏の間は大体味や見た目の良くない海外のいちごなどになってしまいますし、希少な国産夏いちごは値段的にも普段の値段から倍近く高くなってしまいます。夏でもいちごを使うケーキ屋さんなどは頭を抱える問題なのです。
サマープリンセス
そんな希少な夏いちごにも品種があります。
ホテル音羽ノ森で契約している農家さんで栽培しているいちごは「サマープリンセス」という品種になります。
↑川上村産 サマープリンセス
特徴としては夏いちご全般的に言えることなんですが冬いちごより果肉が硬く酸味があるのが特徴です。
あといちごを切ると中の果肉は真っ白になっています。先ほど夏いちごは冬いちごに比べて味が劣ると言いましたが、最近は品種改良により味の良い品種などもあります。ですが夏いちごの元々の酸味はショートケーキなど甘いものと組み合わせるとピッタリです!また果肉が硬い分日持ちもしますし運搬にも向いています。同じ長野県内ですが、軽井沢から川上村まで約2時間かかるので傷みにくいのはとてもありがたいです。
やはり国産いちごは見た目がツヤツヤしていて綺麗ですし、味も美味しいです!それに海外のいちごと聞くと農薬などの面で心配になりますが、国産と聞くと少し安心して召し上がっていただけると思います。
さらに契約してる農家さんではいちごにクラシック音楽を聴かせて大切に育ててるので、ツヤや色味、味の方も普通に育てるよりプラスされているかもしれません。
↑サマープリンセスを使用したホテルメイドケーキとウェディングケーキ
音羽ノ森 ウェディングケーキ
音羽ノ森のウェディングケーキは生地からホテルで焼いて作っています。こだわりを持って作っているので多くのお客様からも美味しいと言っていただき評判がいいです。
夏場に結婚式を挙げる方もいらっしゃいますが、海外のいちごを使ってしまえばホテルのコスト面では夏いちごより安く提供できます。
ですが、一生に一度のウェディングケーキを美味しく見た目もよく召し上がって頂きたいので、いちごもこだわりを持って使いたいと思っています。
現在、新型コロナウイルスの影響で結婚式を挙げられる方が減少しており、紹介したようなウェディングケーキを召し上がっていただける機会が減っております。
また多くの方に喜んでいただけるようにこれからも一つ一つ心を込めて作っていきます。